出会い系サイトというと、「よくわからないけど怪しい」というイメージを持っている人は多いと思います。
実際に知り合いに聞いてみても、同じようなイメージを持っている人が多かったです。
そこで「怪しい」と思われている理由を調べてみたら、「聞いたことない会社がやってるサービスなんて信用できない」という意見が大半でした。でもそのイメージは「ちょっと古い」といわざるを得ません。
実際に欧米では出会い系サイトの利用は一般的ですし、最近は日本でも大手企業がマッチングサービス(最近の出会い系サイトの呼び名です。)の運営に乗り出しています。
その大手企業とは、あのアメーバブログやAbemaTVで有名なサイバーエージェントグループです。スマホアプリゲームでもヒットを飛ばしている大企業ですね。
もしもマッチングサービスや出会い系サイトが本当にいかがわしいものなら、サイバーエージェント程の有名企業が運営に乗り出すことなんてありません。
サイバーエージェントグループがマッチングサイトを運営する理由
まず企業がサービスを提供する大前提として、その領域に高いニーズが集中していて、利益を上げることができるからという考えがあります。マッチングサイトの運営にサイバーエージェントが乗り出してきたのも、「出会い」という領域に大きなニーズがあると考えたからです。
恋活や婚活というと、少し前までは合コンや街コンが主流でした。でもそういったイベントに参加するためには、ある程度の時間が必要です。
実際僕の周りにも、真剣な気持ちで出会いを探しているのに、異性がほとんどいない環境で生活していたり、仕事で時間がないせいで、満足に恋活や婚活をする時間を確保できない人が増えていると思います。
友達はみんな「婚活なんてしてる余裕ない」と口々にいってます。でもインターネット経由のサービスなら、空き時間にサクッと出会いのきっかけを掴むことができるんです。
また20代あたりの若い世代にとっては、インターネット上で知り合った人と友達になったり、実際にあって遊びに行くのは普通のことです。出会い系で知り合うのも、Facebookやtwitterで知り合うのも同じと捉えています。
つまりサイバーエージェントは、そうしたマッチング関係の領域には大きな需要があり、積極的な投資することで、それに見合ったリターンを得られると判断したということですね。
さらにサイバーエージェントは、過去の出会い系サイトのように闇雲にサイトを運営するのではなく、きちんとニーズを分析してジャンルの違うマッチングサービスを複数サイト立ち上げました。
それぞれに特色があり、利用するユーザー層をしっかりターゲティングできているように感じます。旧来の出会い系とは手法が違うと思いました。
またサイバーエージェントのような大手の企業が、マッチングサービスに参入することで、少し前の出会い系サイトにはつきものだった、どことなくいかがわしいイメージが払拭されつつあるという副次的な効果も生まれています。
特に日本では「出会い系に興味はあるけど中々手が出せない」という人が多かったので、安心感のある大企業がマッチングサービスを運営することには大きな意義があると思います。
タップル誕生のご紹介
タップル誕生は国内最大級のマッチングサービスで、サイバーエージェントが運営しています。
2014年にスマホ向けのマッチングサービスとしてリリースされました。意外と新しいサービスですね。
このタップル誕生のメインのユーザーは男女ともに20代前半で、自分が登録した趣味に合致する異性をマッチングしてくれるという、今までにはなかった機能があります。
このタップル誕生のマッチング機能の威力は凄まじく、現在登録ユーザーは350万人超。マッチング数にいたっては延べ1億組超となっています。
CROSS MEのご紹介
またサイバーエージェントは、マッチングサービスの新しい可能性を切り開こうとしています。その1つの試みが、CROSS MEです。
CROSS MEは位置情報を元にして、ユーザー同士が街中ですれ違ったことを通知で知らせてくれます。
また後からすれ違ったユーザーの履歴や、どこで何回すれ違ったかも記録されるので、本当に近くにいる人を探すことができるサービスです。
またアプリ内の「さがす」機能を使えば、年齢や身長、出身地や職種などからも相手を探せるので、普通の出会い系のようにも使えます。
ユーザー数的にはまだまだなので、都市部以外では使いにくいかもしれませんが、ポテンシャルを感じるいいサービスです。
mimiのご紹介
mimiは最近会員数が増え、人気が急上昇してきている新興のマッチングサービスです。こちらも当然サイバーエージェントからリリースされています。
このサービスの特徴は、なんといっても「顔」で相手を選べることです。
mimiにはサイバーエージェントが独自開発した、「顔認識システム」が搭載されており、好みの異性を「顔」で探すことができるようになっています。この発想は新しいといわざるを得ません。
リリース当初はユーザー数も少なく、あまり使えないサービスという印象でしたが、最近は1,500人/1日のペースでユーザーが増えており、発展途上中にも関わらずかなり使えるマッチングサービスになりました。
トルテのご紹介
トルテは女性主導であることを前面に押し出した、一風変わったマッチングサービスだったのですが、残念ながら2018年5月1日にサービスを終了してしまいました。
サービス内容としては、他のマッチングサービスとは違い、マッチング成立後の最初の1通は女性ユーザーからしか送れないというところです。
また女性ユーザーは男性ユーザーの評価を口コミとしてつけることができるという点も革新的だったと思います。
これらの機能がうまく機能すると、女性ユーザーはヤリ目の男性ユーザーに出くわす確率を極限まで下げることができ、真面目に出会いを探しているユーザー同士が出会うことができるようになるはずでした。
おそらく思うようにユーザー数が集まらなかったため、サービス終了となったんだと思います。